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ご存知の方も多いかも知れませんが、ペットとしての歴史をみると我が国での場合犬よりも猫の方が長いんですね。
人間と犬としての関わりは縄文時代からと非常に長いのですが、その頃は当然ながら猟に使われるために一緒に暮らしていた訳ですから、共存していたという方が正しいと思います。
この関係は地方ではそのままの形で残り地犬化したものが現在の秋田犬、紀州犬等のマタギ犬の祖だと言われているのです。
しかし都市部では、この共存関係は成立せず、野犬化し疫病などで行き倒れになった死体を食べていたり、群れで人を襲ったりしたためすっかり嫌われものになってしまいました。
昔話によく登場する犬なのですが、だいたいその色が白というのがポイントで、白い動物は神の使いという民話信仰で特別な存在であるということと、地方での話がほとんどという点で特別なケースでの話とご理解いただきたいですね。
一般的には"犬追物""犬合戦"など犬を馬上から射殺すことを競ったり、闘犬させたりと、かなり受難の時期が続く訳です。
一方猫はというと、かなり古い時期からペット化していた様で、平安時代ぐらいから家の中で飼育している様な描写が残っていますし、江戸時代になると日光東照宮の左甚五郎のねむり猫や浮世絵などにもかなりペットとしての飼い猫の姿をみることができます。
一部の特権階級層では狆(ちん)をペットとして飼っていた経過はありますが、都市部でも犬を飼う様な習慣は明治以降に一般化した様です。日本犬が一般的に、飼い主には忠実だけれども他者には警戒心を解かないといわれるのも前述した歴史経過もあるかもしれません。
現在、多種多様のペットが氾濫していますが、どの種にも長い年月を経て生み出された歴史があります。
今、自分と暮らしているペットの歴史を探ってみるのも面白いかもしれません。普段のしぐさの中にもそのなごりを留めている場合もありますし、もっとよく理解できるかもしれませんよ。
少し「アドバイス」からは脱線しているかもしれませんが、またこういう話も書いてみたいと思います。 |
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