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前回は血統書についてと登録している団体についてお話しました。
血統書の有無だけで固定種としての優劣を表している訳ではないということは多少理解して頂けたかと思います。
では、どうやって優劣を判断する(される)のかについて今回はお話しましょう。

ドッグショー、キャットショー、展覧会というとどうしてもペット自慢の様にとられがちなのですが、そういう雰囲気とは異なります。
姿形だけを問題にしている訳ではないですし、セットしてよい種類も規定されています。
審査はその団体から認定されたジャッジが行います。
審査方法は犬、猫でも大分違いますが、簡単に言えばその種類としての構成が良いか、健康状態は良好であるか。
これは特に犬で問われる点ですが、人間に従順であるか。
といった様な事を考慮し、だいたい複数回の審査を受けてタイトルが授与されます。
タイトルを得ることのできた個体のみが血統書に賞歴を残せます。

雑誌やホームページやお店等の仔犬、仔猫にチャンピオン直子などと書いてあるのを目にすることがあると思いますが、これはそういった審査に合格された犬猫を両親・または父母いづれかに持つという子につけられています。
団体によっては、雄、雌いづれも認定されている場合は両親繁殖認定犬と血統書に明記されています。
ここで付け加えておきたいのですが、そのタイトルの中にもランクがあり、横並びではないという事です。ですので同一種でタイトルを持っているといっても差がでてきますし、価格に反映されることも十分ありえます。
また、ショーに出る様にマナーを入れたり、健康状態を維持したりすることは簡単なことではなく、労力も金銭的にも負担は大きいものになるためです。

何故そこまでしてと思う方もいらっしゃるとは思いますが、熱心に丹精こめて作り上げたものを他の人にも評価してもらいたいと思うことはどんなことでも同じなのではないでしょうか。
ただし、誤解のない様に。
こういう犬、猫が決して一般にペットやコンパニオンアニマルとして育てられた子たちより上だとか、下だという話では決してありません。
今回の話の趣旨は外来種のほとんどがこういったショーブリーダーといわれる人たちの手によって日本へやって来たという事実と、その人々の手によって国内に散らばっていった仔犬や仔猫たちが現在お手元にいるペットたちのルーツであるということです。
もしこのお話を読んで、興味のある方は各団体に確認すれば最寄の会場で日程を教えてもらえます。
見学だけではだいたいどちらも無料ですので機械があれば一度是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
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