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今飼っているペットの子供を残したい。
愛犬家や愛猫家の皆さんがそういう気持ちを持つことは至極自然な事だと思います。
しかしながら、その後のことを安易に考え過ぎると思ってもいなかったトラブルに発展してしまう事があります。
今回はそんな事にならないためのアドバイスをいくつかしておきたいと思います。
まず、所有しているペットが雌(♀)の場合。
犬は初産の年齢は2才〜3才ぐらいが理想的でしょう。
そして、現在の体型が標準的であるか専門家や獣医師に確認してもらった方が良いでしょう。
太りすぎていたり、痩せすぎていると、受精率は下がりますし、出産が難しくなります。
日数は発情が始まってから13、14日目がベストですね。
しかし何日かたってしまってから気付いた場合は獣医師にスメア検査をしてもらうのも良いでしょう。

さて、相手選びですが、初めての交配であれば、経験のある雄の方が楽ですね。
また、ペットショップやブリーダーで所有している種雄を利用する方法もあります。
猫の場合は挿入された時点で排卵が始まるので、交配時の成功率は極めて高いです。
ただし、交配時に咬み傷がついたり、ひっかき傷等の話も聞きますが、これは猫同士のみで交配させるため、ある程度は覚悟した方が良いでしょう。
また、家庭で一匹だけで飼育されている子は自身を猫と自覚していないので、人間が手を出すことが出来ない事もあって、逃げてばかりで交配できないという事もあります。
決して簡単ではない事を覚えておいて下さい。

さて、ここで最近相談の多い一般の方同士の交配についてお話しましょう。
業者(ショップリーダー等の専門職)との交配であれば事前に交配についての代価や生まれた子犬についての話があって成立するのですが、一般の人同士だと交配した後になって近親だった事がわかった。
血統書の登録団体が雄・雌で違っていた。
どちらかが登録団体で決められている繁殖時期より早期に交配してしまったetc・・・
事前に少し調べておけば澄んでしまう様な事や、「生まれた子供たちを分けようと話していたけれども生まれたのが1匹。」だとか、逆に生まれ過ぎて困ったとか、生まれてしまってから交配証明を出してもらえず、血統書が作成できないという様なきちんと約束を決めていないための事など、どうして事前に考えなかったんだろうという事が非常に多いです。
こういったトラブルにならないためのポイントを整理しておきます。

1.交配に対する代価
2.雄・雌の血統書の読み合わせ確認
3.雄・雌の健康診断 最低でもこの3点はきっちり行う事を勧めます。

また、雄犬をお持ちの方へのご注意ですが、雄は経験があっても他人の家ではリラックスできず、使用できない事も多いので、雌を連れてきた方が良いです。
それに善意で無償交配を行うことは決して悪い事ではありませんが、登録団体に入会、年会費等と費用がかかる事も覚えておいて下さい。

今飼っているペットにとっても、飼っている方にとっても産ませてよかったと思える様にするために話し合いはしっかりとして下さい。
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