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ペットの俗説は意外に多く、中には理屈までついているものもあります。
また、最近まで正しいと思われていた事がまったく逆効果だったということもあります。
そういった事例を今回は紹介しましょう。
犬は一日一食!?
現在でもこれを行っている方は多いようです。
確かに一日一食でもお腹一杯食べればすぐに体調不良を起こすことはないと思います。
これは犬の胃袋のしくみにあります。
犬の胃は空腹時と満腹時で大きさが5倍程度になると言われています。
もともと自然界にいた時のなごりだと思いますが、猫の様に小鳥や小動物を少しずつ捕食することができなかったためでしょう。
犬は野生化すると群れを作ります。
群れで大きな動物を襲い、競って食事をとります。
しかし獲物にありつけない日が続くこともありますから、食いだめのできる体でなくてはなりません。
このことが食事の回数に結び付いたのでしょう。
ペットの場合ですと、一匹であれば競う相手もいないですし、何日も食事にありつけないということもありませんから食そのものへの執着はあまりありません。
むしろ遊んでもらえることの方が嬉しい様です。
では健康面ではどうでしょうか。
やはり少量ずつ取った方が栄養の吸収は良いようです。
肥満にもなりにくいという事も証明されましたし、最近の犬の寿命が延びているのもこれに関係していると思われます。
結論:犬はできるだけ食事の回数を増やした方が良い。
春子は強い!?
これは良く犬・猫を購入しようとする方が言われることが多いことですが、どうもかなり昔から言われている様です。
ただ明確な理由は全くどなたもご存知のないのが特徴です。
誰から聞いたかと問うと、父、祖父、祖母という回答がほとんどで、明治・大正の頃より以前から言われている様です。
異際は3月・4月・5月を春とするならば、その時期に生まれた子が特に病気にならないといった事はありませんし、それ以外の時期の子との違いもありません。
では語源は全く根拠がないのでしょうか?
ここで、明治・大正という時代に注目してみました。
すると、旧暦という現代と異なる太陰暦(現在は太陽暦)であったことと、旧暦では1月〜3月が春であるということに気が付きました。
そう考えるとかなり正しい言葉の様に思えるので、ここに仮説として書いておきます。
この時期は現在の暦では1月中旬〜4月中旬を示します。
一年で一番気温が低くなり、風邪や伝染病の流行も最も活発な時期です。
この時期に屋外で出産・育児を行うのは大変ですし、犬も猫も最も死亡率が高い時期だったと考えても不思議はありません。
ただし、現在ワクチンの接種や、屋内での出産がほとんどですので特別この時期に限って死亡率が高いということはありません。
ですが、当時は春生き残った強い子だ。
という認識はあったのではないかと思います。
おそらく、語源は忘れさられ、言葉のみの口伝となったのでしょう。
結論:屋外飼育が大多数であった頃には可能性として高い信憑性がある言葉だったと思われるが、現在の飼育環境を考えると他の時期と差がある訳ではない。
次回も引き続き同じテーマで行おうと思います。
何か「これ本当かな」という事があればメールでどうぞ。
解る範囲でお答え致します。 |
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