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先日某TV局で先天性異常からくる突然死について特集がありました。
当店でも番組を見たお客様からの反響に多さに驚いています。実際番組の中で突然死したボーダーコリーの奇病は聞いたこともありませんでしたし、当然ながら見たこともありません。健やかに成長してきた愛犬を突然なくされた飼い主さんの気持ちは察するにあまりある事ですが、絶対に病気になることのないペットは残念ながら作出できません。
当店でも販売する前には健康診断を獣医さんに行ってもらっていますし、ワクチンの接種等の予防措置も当然ながらしてもらってあります。
ただし、これはどこまでいっても一定の期間の健康管理であって、一生を保障することができる訳ではありません。番組内では、海外では先天性疾患がでないような措置を国や愛犬団体が行っているという内容もありましたが、これは国民性の違いと動物の生命の尊厳に対する価値観の違いについて、全く無視した内容と感じました。

例えば、異国では人間の受精卵の検査等を行うことで障害のある子供を増やさない様な方向性を示していますが、日本では認められていません。これが良い事だとか悪い事だとか言いたい訳ではありません。
ただ何でもすべてが先進国が正しいと言ってよいのでしょうか。
別に特定のブリーダーの肩を持つ気はありませんが、あのボーダーコリーの先祖はそもそも何故日本に着たのでしょうか。以前に聞いたことのある話ですが、国内で特定疾患の認定を受けた犬を薬殺したり、アジアの人間に高値で売り付ける欧米のブリーダーがいるそうです。おそろくあのブリーダーも購入する段階で疾患の話を聞かされていなかったと思います。
およそですが、海外から犬を購入しようと思った場合、最低でも60万円以上の費用がかかるはずですし、タイトル所有犬であればその数倍はしたはずです。
そんな出費を病気の犬を産出する可能性のある犬にあなたならしますか?
私なら絶対にしませんけど。
また、番組内で取材を受けたJKCの広報によれば「事前に聞いていた取材主旨とは異なる内容で、会話の一部を著しく強調するように監修された。非常に困惑しているし誤解を生じる可能性がある。」とのことでした。

現在、ペットを利用した番組は視聴率が高いそうです。特に犬は欠かせないという話を聞いたことがありますし、TVのCMに使われたチワワが大ブレイクしたのも記憶に新しいでしょう。現実にその局でペット特集や、動物番組を多数放送しているのを、よく目にします。
今回のようにペットを取り扱う業者は皆、悪物的な番組構成には正直憤りを感じますし、どんな職業であっても良心的又は悪質といわれるそものはあるのではないでしょうか。 番組を見た方が著しい誤解を生じないことを願い、残念に思うばかりです。

最後に今回のアドバイスですが、ブリーダーであれペットショップであれ、とにかく購入する前にはよく質問して下さい。その店や人が信頼できるかどうか、返答や応対でも大分わかりますし、他のお客様との様子も気にしてみることがポイントだと思います。特にペット連れのお客様との様子は購入後の自分の姿と思えば良いのではと思います。
ペットだけを見て購入するのはでなく、販売者もよく見て購入することをお推めします。

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