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 現在飼っているペットの子犬が欲しい。絶やしたくないというオーナーは少なくないと思います。
 気持ちは良くわかりますし、実際できる範囲でお手伝いもしています。ただし手続きや打ち合わせをきちんとしていないと思いがけずトラブルになる事も少なくありません。
 こういった場合に注意しておく事を書いておきますので、考えておられる方は是非読んで頂きたいと思います。

 1.今飼っているペットのためにお嫁さんお婿さんを買ってあげよう。一番多いパターンだと思います。以前から依頼される事は多いですね。他人とトラブルになる事はないので一番安心できる方法ですが、その分2番目に購入する場合には以前は考えずに済んだ事も確認しなければなりません。

 これは体験談ですが、一匹目は他店で購入され、2匹目を当店で大変気に入って購入して頂きました。ところがいざ血統書が入手できてお送りしたところ同じ父親だった事が判明しました。飼い主さんは「どうりで気に入った訳だ!!。」と大事にして頂いているので事無きを得ましたが、やはり十分に下調べを行ってでないと、お店を変えれば!でもブリーダーが違えば!だけでは、駄目だという事が良くわかりました。
 血統書は一般の方が、これを回避するための一番の手段です。当店では現在、こういった場合には提示して頂いて確認を取るようにしていますが、購入される側もこの点はしっかり確認しておかなければならないと覚えておいて頂きたいですね。それと血統書を登録する団体が異なる場合、移籍不可のケースもありますのでご注意下さい。

 2.交配を業者に依頼する場合
 金銭や生まれた子犬を渡す方法等で交配する手段です。雄は不可ですが、雌であればこれが手早く良い方法だと思いますが、代金や条件は雄犬の種類や持っているタイトル(例:チャンピオン・家庭犬訓練試験合格等)によって大きく異なりますので、事前によく打ち合わせを行う事が大切です。

 3.知人・友人などとのカップリング
 知人の同種犬と交配を希望される方も以前から多いのですが、これも上手くいかなかった話をよく聞きます。
 ペットで家庭内で飼われている場合、まず犬としての自覚を失っている事が多いですね。私の所に相談される方の中に「偽妊娠(想像妊娠)をよくするので交配相手を探して欲しい。」という話が出る場合があるのですが、これがおこるという事がそもそも自覚していない証しといってよいでしょう。

 私の経験ですがこういう時に交配してもあまり成功しません。受胎数が少なかったり、流産をする事もあったり、出産してから子犬の世話を放棄したりといろいろです。
 では、確率を上げるためにはどうすれば良いかですが、雌が発情(ヒート)を開始してから14日目位が理想日です。交配に向きか不向きかをペットショップ・動物病院に相談して下さい。これは雄も雌も同様です。

 どの場合でも言える事ですが、安易に考えて大きな失敗をしたくなければ、とにかく良く話し合いを行う事につきると思います。
当然生まれてきた仔犬達の健康にも関わる事ですし、その子達の一生にも関わる事です。大切に考えて頂けると幸いです。

ワンポイント安曇野店店長
西牧洋忠
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